なんでもつくるはなし―わたしと、ほかのだれか―

今日は詩集です。よろしくおねがいしまああああああああs

今回のBGMは二択です。運だめし程度にどうぞ。

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わたしはなんでも自分でつくる。

気に入るおはなしがないから、自分でつくる。
好きなキャラクターがいないから、自分でつくる。
おもしろい遊びがないから、自分でつくる。

なんでも思いつくね、すごいね、って言う人もいる。

でもほんとうは、自分以外がわからないから。
いろんなことを、自分のものにできないから。

わたしはわたしを、自分でつくる。

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わたしの中の、だれか。父のようなところ。母のようなところ。感性が独特だとか、声が低いだとか、そういう他愛もないこと。
わたしの中の、だれか。尊敬する人、好きな作家、仲のいい友達。クラシックが好きとか、運命的な出会いをしてみたいとか、サッカーが楽しいとか、絶対に諦めたくないとか。

わたしになにかを授けた人。
わたしとなにかを共有した人。
わたしになにかを与えた人。

かれらはわたしの中にいて、わたしではない。

わたしだけがもっているものは、紛れもなくわたしだけのもの。でもきっと、わたしがもっているのは、わたしのからだと、記憶だけ。ただそれだけ。

それ以外は、ほかの誰かとお揃いだったり、手放せるものだったりする。　

わたしはここにいる。
かれらとともに、ひとりで。

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BGMは【Swallowtail Butterfly～あいのうた～/Chara】【あの夏へ/久石譲】でした。
せっかくなのでぜひ最後まで聴いていってくださいね。

※心身二元論についてはノーコメントです

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